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何の前触れもなく現れた二人は、棟梁と宮本氏(教授もどき改め)。宮本氏が焼酎の差し入れを提げてきた。
どうしたの、その焼酎?と聞くと、
「息子が誕生日のプレゼントにくれたんです。
飲みさしですが、一緒に飲みましょう」
と言う。
そ、そ、そんな心温まるプレゼントを・・・
息子君のピュアな気持ちが込められたプレゼントを・・・
私達のような下品なオヤヂ共が飲んで良いものだろうかっ?
「いただきましょう」(しっかりと私)
「うん、いただきましょう」(更にしっかりと棟梁)
それじゃあ息子君のプレゼントに敬意を表して、
「ほたるいかの素干し」。
※茹でたほたるいかをイカで作った魚醤「いしり」で味付けし干したもの。
これを開けちゃおうじゃありませんか!!!!
なになに?
「食べ方」を見ると、
「ライターであぶってどうぞ」とある。
何と、シブイ食べ方!
チャールズ・ブロンソンになったみたいじゃん!?
(チャールズ・ブロンソンはほたるいかを食わんがな)
ところで「教授もどき」改め「宮本氏」になった宮本氏(ややこしい)。
「宮本氏」と一言で言っても、
彼の中には「宮本氏」A、B、C・・・と数々の「宮本氏」がいるようだ。
この夜だけでも、
・大いに真面目な顔をしてぶっ飛ぶほど下品な話しをする「リアル宮本氏」
・大いに真面目な顔をして本当に真面目な話しをする「つまんねぇ宮本氏」
・普通の顔で上記の「宮本氏」を解説する「なんちゃって宮本氏」
・・・と3パターンほど確認できた。
つくづく不思議な男だ。
んっ?
何の考察だ?
●麦焼酎「閻魔」
◇話題性★★★★(息子君、ありがとう!!!)
◇味 ★★★
●「ほたるいかの素干し」
◇話題性★★★
◇味 ★★★
そういう声が聞こえてきそうな今回の食の考察。
自分自身、
完全に旬を逃していると自覚してのエントリー。
それでもやはり食べてみたい。
そういうわけで、
一応アップはするのだが、
一人でせこく食べてみる。
何しろ今的なネタではないのだ。
昭和臭がしてきそうなほどだ。
たとえるなら、
「えんがちょ」くらい過ぎてるイメージだ。
近いところでは、
「ギャフン!」なんてのもいいかもしれない。
もっと言えば、
「鼻血ブー!」くらい素敵だ。(何が)
というわけで「カカオの恵 85%」と「チョコレート効果 72%」、
ふむ、
甘くないチョコだ。
●「カカオの恵 85%」
●「チョコレート効果 72%」
◇話題性★
◇味 ★
ある雑誌のあるコラムからの抜粋。
「 かつて国連から「差別発言はやめなさい」とイエローカード(2001年3月・国連人種差別撤廃条約委員会から勧告)を受けた石原慎太郎・東京都知事の問題発言がまたまた飛び出した。
東京都が福岡市を下して2016年オリンピック招致の国内候補地に選ばれた8月30日、石原知事はその祝賀パーティーで、「東京には理念がない」として福岡市を支持した姜尚中・東京大学教授について、「怪しげな外国人」「なまいきだ」などと発言したらしい(8月31日付『朝日新聞』)。
これまでも石原知事は「三国人」や「生殖機能を失ったババア」発言、フランス語に対する侮辱、障害者への差別発言など数々の問題発言をしている。」
反面教師としては使えるかもしれない。
「人権学習」のだ。
それにしてもこれが日本の首都の知事だという。
東京都民の感性、
不思議だよなあ。
きっと地方からは見えない、
素晴らしい魅力が間近でははっきりと見えるのだろう。
キラキラとまばゆいばかりの・・・
「夏、行ってしまった」感が強烈に漂う中、
まだ夏の欠片がほんの少しでも残っているうちに、
私は綴っておかねばならないことがある。
これは戯言ではない。
私の責務だ。
「がりがり君」というアイスがある。
ソーダ味、コーラ味、グレープ味、レモン味、青りんご味、etcという多彩さに加え、
税込63円、しかも当たり付きというお買い得感満載が大好評のアイスだ。
その「がりがり君」アイスのラインナップに、
新しい味がこの夏加わった。
という話をTVのとある情報番組でしていた。
その番組を台所で食事の支度をしながら聞いていたうちのお上さんが、
何だか過剰に反応した。
「え―――――っ、そんなの美味しいのぉ~?」
極々普通の話題だと思って聞いていた私には、
お上さんが何に反応したのかわからない。
「何が?」
「だって、がりがり君の新商品に『パン粉味』が出るんだって!」
「・・・」
私はパニクッた頭で視線をTVに戻した。
おりしもTVから流れて来た音声は・・・
「この夏はやりのスイーツは、『マンゴー』ですね」
「なるほど、それでがりがり君も『マンゴー味』で流行に乗ると・・・」
「パン粉味」のアイスて・・・
そんな商品開発担当っていると思う?
それを許す企業ってあると思う?
そんなの放送する情報番組の情報って信じられる?
つか、そんなアイスを買う子供に健全な精神は宿っていると思う?
「あーあっ、食べたかったなぁ、イベリコ豚!
あーあっ、残ってないのかなぁ、ワニのハム!」
棟梁が持って来てくれた韓国土産のお裾分けをつまみながら、
未練たっぷりな声は久しぶりに登場のマッチォさん。
ここのところずっと歯車が噛み合わず、すれ違ってばかりなのだ。
「で、美味かったの、イベリコ豚は?」
でも聞かずにはいられないらしい、マッチォさん。
棟梁が応える。
「めちゃウマッ!」
「あ――――っ、聞きたくない!
不愉快だなぁ!!!!
くそぉ。よぉーし、今夜は飲むぞっ!!!」
私、マッチォさんを刺激しないように答える。
「もう、そろそろ時間が・・・」
「何ッ? 帰れってか? あ゛っ?」
「いや、決してそういう意味では・・・」
「ところでduoさん、これを預かって!
昨日仕込んだばかり。
一年経つといい味だすから、ヒヒヒヒ!」
マッチォさんからの預かりものは・・・
↓の写真。
この夜【DUO'S BAR】を訪れたのは・・・棟梁、マッチォさん
◎KIRIN「のどごし生」、泡盛「瑞泉」
◎韓国海苔、「チャンジャ」みたいな何か
写真を撮り忘れてしまった。
そのことに気付いた途端、テンションがデロンと下がってしまった。
食の冒険者たる私duoがこのようなことで落ち込むわけにはいかないのだが、
何しろデロンなのだ。
とってもデロンだ。
「ワニのハム パストラミ」
ちょっと気になっていた。
何故に"パストラミ"なのか?
「パストラミ (pastrami) -香辛料で調味した肉の燻製食品」
というのも「ワニ肉」はそれほどクセのある肉というイメージがなかったからだ。
香辛料で調味するのは臭いを消すためだったり、
強いクセを減少させるためだと思い込んでいたのだ。
だが一口食べて納得がいった。
「ワニ肉」、何と上品であっさりとした肉だろう。
歯ごたえのある鶏のささ身、そんな感じだろうか・・・
つまり、あまりの上品さゆえに香辛料でアクセントを付けているのだ。
例えばヒラメやサヨリのお造りに、
大葉(青ジソの葉)を添えて味にアクセントを付けるようなものだ。
棟梁と二人で平らげてしまった。
「こりゃ普通に旨いね」
「ほんと! 塩加減も絶妙」
燻製作りに燃える棟梁に及第点をもらった。
「食の考察」が初めて「味」を認められた夜だ。
何となくオーストラリアの大地が恋しくなった。
"クロコダイル・ダンディ"としての血が、
私の中で沸々とたぎっているのかもしれない。
今なら表の大通りで水牛が寝転んでいても、
子猫のように手玉にとれる。
・・・そんなものはここにはおらんがな。
●「ワニのハム パストラミ」
◇話題性★★★
◇味 ★★★★
「食の考察」とはバツゲームのことだ。とか、ゲテモノを食べることだ。等々と思われているのではなかろうかと考えていた。そんなことはあろうはずがない。純粋に、その時食べてみたいと思ったものをチョイスしているだけだ。
ただ、その時食べてみたいと思うものが普通の人と少しばかり違うだけなのだ。
というわけで昨日は久々の【DUO'S BAR】-番外編-。私duoが「食の考察」に準備したのは、今や泣く子も黙るという「イベリコ豚」のカルビ。これで皆が盛り上がるぞぉと考えていたら、皆が持ち寄ってくれた食材があまりに豪華で、私はイベリコ豚を出すタイミングが掴めずに一人焦っていた。
W00さんが持ってきてくれたのは、「長州鶏」の手羽先。棟梁は米沢牛。恐らく米沢牛の最高級品だろう。驚くほどきれいに"サシ"の入った肉は、肉というより熟練の職人が細工を施した工芸品のように美しかった。そして、おぢぃが提げてきたのは清酒フリークなら知らない人はないだろう。清酒「強力 純米大吟醸」。
しかし私duo、勇気を持って皆の前に披露(実は鼻高々)。「ど~よ?このイベリコ豚ってば、ど~よ?」的展開。なのに皆ときたら、
「イベリコ豚? ・・・知らない」
「えっ!? せ、せ、世界のイベリコ豚よ。知らんて・・・」
「知らない」
(やっぱり、おまいらには"トド"がお似合いじゃぁ!!!!!!!!!!)
●べジョータ(最高ランク) ・・・モンタネラ(放牧期間)で最低60%~65%体重が増えた豚。(べジョータ=どんぐ りという意味。イベリコ豚の全生産量の僅か2%程度を占める。
●レセボ ・・・ モンタネラで最低30%体重が増えた豚。
●ビエンソ ・・・ 認定を受けた穀物飼料のみを与えて出荷重量まで飼育した豚。
豚とは到底思えない肉。味も香りも私達の知らない世界でした。ただこの日食べたのは"ビエンソ"というランクの肉。これが最高ランクの"べジョータ"だったら・・・。まあ、一人で食べるワナ。あいつら、「知らん」ちゅうからな(って言うからな)。
●「イベリコ豚」カルビの炭火焼き
◇話題性★★★
◇味 ★★★
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