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「マハタ」 【 スズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属 】
「クエ」や「キジハタ」に代表されるように、
「ハタ科」の魚は実に魅力的なのだ。
その中でも「真のハタ」と命名された「マハタ」、
別件で覗いた海産物売り場に若魚が一匹。
悩ましげな表情で私に秋波を送ってきた。
この魚の価値を知る地方ならば「クエ」ほどではないにしろ高値安定の高級魚だが、
ここ山陰ではどうも過小評価されているのか申し訳ないほどの値段がついている。
どうしてこれを買わずに帰ることができようか?
というわけで「マハタ」。
先ずはは刺身で食べてみる。
歯ごたえのよさは包丁しながらの予想通りだが、
この味の良さは想像を上回るもの。
上品ではあるがしっかりとした旨みが舌の上に広がり、
醤油とも見事に調和して香り・味ともに更に旨みが増すようだ。
次は鍋。
やや身が柔らかく、食感は刺身とは全く別物。
しかしさすがにハタ科の魚、
味わいは上々。
「やはり買って正解だったのだ」と一人納得。
ところで小笠原や伊豆沖の船釣りで時おり釣れる魚に「カンナギ」といのがある。
大きいものは2m近くなり体重は優に100kgを超える巨魚だ。
この「カンナギ」が長い間正体不明の魚とされてきたのだが、
最近になって「マハタ」の老成魚であることが判明した。
ふむ、食べて良し、釣って良しの巨魚、
いつかはこれを釣って・・・(妄想)
ということは、
網に入った若魚を食べて喜んでる場合じゃないということか?
私の釣る「カンナギ」が居なくなってしまうではないか!
「マハタ」
◇話題性・・・★★★
◇ 味 ・・・★★★★
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