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今年は雪解け水が少なくて、
山葵のできはどうかと思っていたが、
やはりある所にはあるのだ。
今夜は早めに仕事を片付け、葉山葵の醤油漬けを仕込もう !!!
と気持ちを奮い立たせている所へやって来たのはおぢぃ.com。
少しばかり飲みながら葉山葵について話しをした。
「葉山葵は辛くてなんぼでしょう」と言うおぢぃ.com。
ま、まあ、そうなのだが・・・
実は私は辛い山葵は少々苦手なのだ。
「葉山葵の醤油漬け、楽しみにしてますから♪」
と言葉を残して帰った君だが、
君の期待に応えられるような醤油漬けにはならないかもしれない・・・
翌朝、味をみて、
「♪」
良い感じだ。
ほとんど辛みはなく、
香りだけ山葵を楽しみながら食べられる。
言ってみれば「山葵風味の青菜の醤油漬け」。
もしくは「山葵風味のおひたし」。
「葉山葵の醤油漬け」
◇ 味 ・・・★★★
◇話題性・・・★★★
そう、
山伏が「ブオ~ッッッッッオ!!!!!」っと吹くアレだ。
食用になるとは知っていたが、
簡単に手に入るとは思ってもいなかったのだ。
ただ調べてみると、
この度の貝はホラ貝とは言っても、
ホラ貝の仲間の「ボウシュウボラ」(房州法螺)という貝のようだ。
(注) 「ボウシュウボラ」の極々近種に「ナンカイボラ」というのがあるが、
今回の貝は色合いからして恐らく「ボウシュウボラ」。
築地市場では混同して売られている可能性ありとのこと。
調べていて非常に驚いたのだがこの「ボウシュウボラ」、
内臓に「テトロドトキシン」を持つという。
フグの毒で有名な、
あの「テトロドトキシン」をだ!
「マ、マ、マジかよぉ!!!」
購入先の説明書きにはそれらしいことは何も書いてない。
ただ「内臓は生では食べないで下さい」とある。
オイオイ、
多分そういう問題じゃないよ。
大丈夫だろうか・・・
知らずに購入する人たち。
というわけで、
危険な部位を取り除き調理。
驚くほど出てくるヌメリを根気よく塩で揉み洗いし、
一つは刺身に。
もう一つは巨大な殻ごと茹でて、
あっさりとワサビ醤油で。
アワビのようなしっかりとした歯ごたえ。
磯の香りも爽やかに、
噛み締めるほど貝の甘さが舌に広がる。
ここでひと口清酒を含む・・・
ムムム !!!
この貝は唸りたくなるほどに清酒が合う。
私の口の中で、
清酒が貝の旨みを更に更に引き立てるのだ。
「きれいな花には棘がある」じゃないが、
「テトロドトキシン」はホラ貝やフグの棘かもしれない。
神が与え給もうた禁断の食材の、
それこそ命がけの踏絵がこの「テトロドトキシン」なのかもしれない。
「ボウシュウボラ」
◇ 味 ・・・★★★★
◇話題性・・・★★★★
「さらばテレビジョン」を読み終えたのが3~4日前。
さすがに倉本聰はもういい。
次は何にしようか・・・
書棚で目が止まったのは、
洋物ばかりをまとめて納めている一画。
「そうだ、これがあったんだ!」
ひと頃のお気に入りで、
やはり何度か読み返した作品。
「Early Autumn」 (邦題 「初秋」)
ロバート・B・パーカー 著
レイモンド・チャンドラーを読み漁っている頃に出会った作品だ。
個人的な感想を言うと、
ロバート・B・パーカーの作品の中でこれは秀逸だ。
いささか古い手法ではあるが、
それが「スタンダートの意味」を改めて教えてくれる。
当時、日本の作家にも、
この作品の影響を受けた人がちらほら・・・
ま、いいのだ。
ところでこの「Early Autumn」は”スペンサー・シリーズ”の中の1冊なのだが、
シリーズの主人公「スペンサー」は大変なグルメだ。
どの作品の中でも料理のウンチクを語らないことはないし、
何しろ自身で実に美味しそうな料理を巧みに作ってしまう。
そして面白いのは、
小説の主人公「スペンサー」の作る料理のレシピ本まで出ているのだ。
いかに多くの料理を作ってきたかということだろう。
ただ少々残念なのは、
スペンサーはどうも日本食はあまり好きではないらしい。
「鰆の味噌漬け」とか「鯛の兜煮」などが出てこないし、
糠床からキュウリを抜いたり納豆をかき混ぜるシーンなども全くないのだ。
非常に優秀で魅力的な主人公なのだが、
グルメとしては2流だ。
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