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上の写真と下の写真は別々に打ち上げられていたが、
これは2つで1セットとして使用される。
さて、これは何?
去る11月4日、
地元の人々の清掃活動によって美しさを取り戻したかに見えたサーフ、
4日ぶりに覗いてみるともうすでにいくつものゴミが打ち上げられていた。
ほんの数日でこの有様になってしまうということを見ても、
いかに膨大な量のゴミが海洋を漂っているか窺い知れようというものだ。
上の写真は先月このサーフで撮ったものだが、
これは「アナゴ漁」に使われる漁具。
サーフによっては100mほど歩けば何十個と目にするので日本製かと思いきや、
実は韓国の漁師が使用する漁具が流れ着いたもの。
下の写真はお馴染みの「ハングル文字」。
「ヨン様」と書いてある。(マ、マサカ・・・アセアセ)
これもやはり韓国から流れてきたゴミ。
おぢぃ.com なら何て書いてあるのかわかるのだろうが・・・
潮流の関係でハングル文字のゴミが多く目に付くが、
探せば中国語が記されたゴミも結構ある。
ということはどこかの国には「カルビー」と書かれた菓子袋とか、
「AEON」の買い物袋や「NISSIN」と印字されたカップめんの容器、
「おーい、お茶」のペットボトルや「Adidas」のサンダル etc
日本製のゴミが散乱するサーフがあってもおかしくないということか?
ゴミは単に景観を損ねるだけに止まらない。
以前「ビーチコーミング(6)」で書いたとおり、
海に生きる生物の生命を脅かしている。
これは海鳥や海亀等だけでなく、
海洋資源としての水中生物も含まれている。
つまり漁獲量の減少にも深く係わっていることになる。
また廃漁具、廃網などは船舶の故障の原因になっていて、
海難事故全体の約10%が海洋ゴミによるものだという報告もある。
「美しい国を」とか「豊かな国を」等のスローガンを耳にする昨今、
はたしてその視線はどこに向けられたものだろうか?
上記のスローガンを口にする人々、
どうも私と同じ視点を持っているようには思えないのだが・・・。
風が強く波が高い。
波飛沫が煙のように漂うのか数百メートル先の浜が霞んで見える。
足元を洗う波が時おり急激な引き波となって、
激流のように私の足をすくおうとする。
こういう日、私の集中力は途切れがちだ。
そんなとき私は早々に竿を仕舞い、
ゴミを拾いがてら浜を少し歩いてみるのだ。
海が荒れると浜のそこここにに写真の物体が打ち上げられている。
ちょっと歩いただけでもおびただしい数だということが容易に窺える。
大きさ、形も様々で、何が打ち上げられているのかと考えてしまうだろう。
実はこれ、「エチゼンクラゲ」の体の一部だ。
近年、日本沿岸で大量発生を繰り返す「エチゼンクラゲ」だが、
漁業に与える被害の甚大さは再三マスコミで取り上げられるとおりだ。
関係各所はこの問題の解決策あるいは利用法を模索しており、
上の写真はその中で考案された駆除法の産物なのだ。
その駆除法というのは、
漁船が網目を大きくした魚網を引くというもの。
網目が大きいので魚はすり抜けられるが、
傘の大きさが数十cmから2mほどのクラゲは網で粉砕されるのだという。
これはこれで未解決の問題があるようだが、
(粉砕されたクラゲが漁場にどういう影響を及ぼすのか等)
駆除の効果が認めれている以上網を引かざるを得ないのだろう。
ただこれは私にも大きな問題を及ぼしている。
どういうことかと言うと、
海中にも沢山のクラゲの一部が漂っているということだ。
釣りをしていてルアーを引いていると、
時おりルアーがコレに当たるのだ。
「コンッ!」
慣れない私はこれをショートバイトと思いドキッとする。
時には合わせをくれる。
「来たッ!」と喜び、
「残念ッ!」と悔しがる。
相手はクラゲの一部なのにだ。
これは私にとって実に由々しき問題なのだ。
2週間ほど前にニュースで見たこと。
恐らく何かのボランティアのイベントだと思うが、
どこかの海岸のゴミを拾い掃除をしたという話。
素晴らしい。
それは大変素晴らしいことなのだが、
そのニュースの中に気になる話があった。
というのは、
「拾い集めたゴミを調べたところ、
一番多かったのはタバコのフィルターだった」というものだ。
どうなんだろうな。
何だか世論を操作しようとする(オーバーかな?)、
誰かの意図が見え隠れするような気がしてならんのだが・・・
以前 http://duoneemu.blog.shinobi.jp/Entry/154/ で書いたのだが、
今でも私は釣りに出ればいくらかでもゴミを拾い集めて帰るようにしている。
そういうことを続けていてしばしば思うことだが、
打ち上げられたゴミの中で最も多くそして大きなゴミは、
実は漁具あるいはその一部ではないのだろうかということだ。
1m×50cmほどの発泡スチロールのウキ。
砂に埋もれてびくともしないが恐らく巨大であろう網。
これまた砂に埋もれたロープやその切れ端。
プラスチック製のウキや仕掛け等々・・・。
ゴミの話だから、
どのゴミが良くてどれが悪いということではない。
そういう話ではないが、
「海を守れ」という漁業関係者、
その中には自らの足元を見つめなおす必要がある人もいそうだ。
海に生きる人達、
模範となって欲しいのだ。
まったく、昨日の今日なのに、
我ながら良くやるよ。
ホント。
別にスタンド・プレーでも売名行為でもないのだが、
あそこのあの辺りから、
「選挙でも出るのか~!?」
なんてツッコミが聞こえてきそうだ。
だけどこれは、
「私が気持ち良く遊ぶための必要なツールなのだ!」
と考えればどうということもない。
事実その通りなのだし・・・
というわけで今朝。
久しぶりに出たキス釣りの帰り支度の流れで、
エサの入っていた袋に半径1mに満たない範囲のゴミを集め持ち帰った。
これでも全然拾いきれていない。
わかっていたようでも、
改めて拾ってみてそのゴミの多さにあきれてしまった。
とは言え、まあ、
あまり気負わず、
できる範囲で続けてみるかな。
ところでキス釣り。
釣れても釣れても、
次から次へとリリース。
何と小さいサイズだろうか!!!
良いシーズンを逃したとはいえ、
もう少し型が揃うだろうと思っていた。
こりゃキスというよりワカサギだな!
イメージとしては、
このサイズが50~30mほど沖にビッシリいる感じ。
これならハリのサイズ一つか二つ落とせば文字通り入れ食いだろう。
だけどな、
こんなサイズのキスを沢山釣って、
「3桁釣り、達成!!!!」
なんてこと言うなよ。
認めんぞ、私は。
誰がどんな遊びをしたのか?
大切な玩具だったこともあるのだろうに。
ゴミ。
カテゴリーに「ビーチコーミング」を加えたのは、
実はこの問題を折に触れ取り上げたかったからだ。
海岸を歩けば、
「きれいな貝殻を見つけた」
「こんな珍しいものが打ち上げられてた」
では決してすまない。
海岸の漂着物のほとんどはゴミだと言っても過言ではないからだ。
ただそのゴミも、流木や海草なら何の問題もない。
いずれ自然に返るからだ。
問題は人間が捨てた生活雑貨など。
特にプラスチックゴミは天然素材のように分解することはなく、
太陽の紫外線による劣化や波にもまれ崩れることはあっても、
もっと小さいかけらになっていくだけで決してなくなりはしないのだ。
そしてそれはやがて海全体に広がり、
風や海流の弱いところに集まり蓄積されている。
知っているだろうか?
胃にペットボトルの蓋や使い捨てライターや風船をつまらせ、
死んでいる海鳥やその雛鳥が多数発見されているということを。
ハワイでは、
胃や腸に何千ものプラスチック片が入ったカメの死体が見つかったということを。
毎年100万羽以上の海鳥や10万頭以上の海棲哺乳類やウミガメが、
プラスチックを飲み込んだり、
プラスチックの網やロープに絡まって死んでいると推測されていることを。
想像したことがあるだろうか?
海鳥やカメの生命を脅かす海は、
ひょっとすると将来、
人間の生命を脅かす海になるかもしれないということを。
波打ち際のほど近く、
直径3~4cmほどの穴を見つけることがある。
これは水のきれいな砂浜に生息する「スナガニ」の巣穴だ。
普段この穴の主を目にすることはなかなかないのだが、
それでも時々その姿を求めて広大な浜を探し歩くことがある。
夜間は砂浜に打ち上げられた動物や海草を食べるため、
それほど警戒心は強くないらしいが、
昼間のスナガニの警戒心たるや尋常ではない。
数十m先からでもこちらの姿を認めると、
猛然と砂浜をダッシュして巣穴に逃げ込んでしまう。
そして一旦巣穴に入ってしまうと、
「地下道でもあるの?」と思いたくなるほどに、
先ずその穴から出てくる姿を見ることはない。
以前、無数に巣穴がある浜を歩いたときのこと。
足元にはいくつもの巣穴はあるが生き物の気配はない。
一方、
数十m先では私が一歩踏み出すごとに何かが浜を走り去る。
かなりのスピードでフワフワッと浜を走り、
忽然とその姿を消してしまう。
歩くほどにその繰り返しだ。
「何だ、何だ?」
と思えばこれがスナガニ。
なるほどスナガニ類の英語での総称は、
「Ghost crab」(幽霊ガニ)と言うのだそうだ。
遠目に影のような物が走り姿を消す・・・まさしく。
ただ近年は海洋汚染や砂浜の減少により、
スナガニの生息地は減少傾向にあるのだそうだ。
ここにもまた人間社会の犠牲者がいた。
ハマヒルガオの葉の間に見えるクリーム色のものがわかるだろうか?
私は最近までこれを知らなかった。
先日、浜を歩いていて目に付いたのだが、
これが茸だと気付くまでしばらくかかったものだ。
何しろ砂浜、
しかも時化れば波飛沫がかかりそうな場所なのだ。
写真に撮り帰って調べてみると、
どうもこれは「カヤネダケ」という茸のようだ。
ちょっと変わった茸で、
生きた草に直接生え、
海水の飛沫がかかる砂浜に育つとある。
写真はハマヒルガオから生えているようだが、
コウボウムギやチガヤなどの生きている茎から束になって生えるのだそうだ。
それにしてもカヤネダケ、
食べられるのだろうか。
あんなにもたくさん生えているのに・・・
残念なことに私が調べた範囲では食べられるのかどうかはわからなかったが、
もしも、もしも、もしものことだが、
松茸とか、
ひょっとするとトリュフに匹敵するなんてことは・・・ないだろうな。
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