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なんちゃって太公望「duo」の雑記
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先日来読んできた今風のものではなく、
もうちょっと硬質の小説が読みたくなった。
そうなると書店には行かない。
my書棚で見繕えば良いのだ。

1冊目は柴田翔の「贈る言葉」。
う~むムムム、文学チック!
そうだよな、
文学ってこういう切り口でくるんだよな!
はは、何か、懐かしい・・・
けど硬い。
そしてシワイ。(←これ標準語で、どう表現するんだろう?)

070704.JPG













2冊目は庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」。
これは良かった!!!
実に面白い。
久しぶりに乾いていた心に、
良質の白ワインが満ちている感じだ。
何気なしに奥付けを見てみると、
昭和44年8月10日 初版    昭和47年8月21日 41版 とある。
今ほど本離れをしていない時代の中でもベストセラーと言えるだろう。
時代的な背景を考えると、
これはもう「現象」と言って良いのかもしれない。

面白かったのは奥付けの定価。
何と360円とある。
単行本が360円は今の文庫本よりも安い。
およそ今の5分の1ほどか・・・
さらに奥付けをめくった次の頁の右上。
鉛筆で手書きの下手な文字は¥200と書いてある。
そう、
これは私が学生時代に古本屋で買ったものだ。
当時は金があると古本屋に行き、
カバンに入るだけ古本を買い求め、
酒を飲みながら本を読んで過ごすという有様だったのだ。

ところでこの「赤頭巾ちゃん」、
前の持ち主の仕業だろう。
いたる所に書き込みがある。
波線が~~~とあって、
~の出だしに◎が付いているところもあって、
『 』やら「 」で色々なところが括ってあって、
感想のような注釈のような諸々が書き込んであって・・・
なかなかに賑やかだ。
だが所々、
「えっ、線を引く場所はそこじゃないだろ!?
 こっちの方がより重要だろ!?」というのがあって、
これまたなかなかに気を揉むのである。
「・・・まあ、いいか、人それぞれだ。
 きっと彼はそこに感動したのだろう」などと考え「赤頭巾ちゃん」、
こういうおまけ的な面白さもあったのだ。

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