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「このこ」(生くちこ)。
やはり次に続くのはこれしかないだろう。
前回の「食の考察」で取り上げた「このわた」が残念な結果だっただけに、
その関係から大きな不安が無くはないが反面期待も大きいのだ。
「このこ」とは「なまこ」の卵巣の塩漬けのことで、
その希少性と美食家の評価の高さに於いて「このわた」の比ではない。
あるサイトでは1トンの「なまこ」からわずか300gしかとれないという話も・・・
えっ!? ち、ちょっと大袈裟じゃないか(汗)。
美食家として名を通した北大路魯山人はあまりにも有名だが、
その魯山人が絶賛したのが能登半島は七尾と穴水の「このこ」(生くちこ)だ。
曰く。
「生の香りは、妙にフランス人の美人を連想するような、
一種肉感的なところがあって温かい香りが鼻をつく。
とにかく下戸も上戸も、その美味さには必ず驚歎する。
そうして初めて口に上す者は、そのなんであるかを当てる者は少ない」
と「魯山人味道」(北大路魯山人著)の中で絶賛してやまない。
こうまで言われると益々期待に胸が膨らむ。
フランス人の美人て、一体どんなの(^^;
皿に取ってみると確かに淡い色合いと香りは「このわた」とは別物。
味も・・・
こ、こ、これがフランスの美女の味!!!
教訓。
フランスの女子はそのまま向かうとややぼやけた感じだが、
何とこの女子、醤油がとてもよく合う。
驚いた。
キリッと引き締まってしかも官能的。
●「このこ」(生くちこ)
◇話題性・・・★★★★
◇ 味 ・・・★★★★
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