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前回に続き「又そういうものを?」という声が聞こえてきそうだが、
今回は前回とは微妙に声のトーンが変わるに違いない。
例えば、
「エー、そんなものまで食べるのぉ?」などはまだ良い方で、
「うへッ、悪趣味ッ!!!」とか、
「・・・」と、ただただ汚物を見るが如く扱われるのでは・・・
と、悲しい予感を胸に抱きながら今回は「サメ」。
「サメ」といえば多くの人に指摘されるのはその臭い。
これは鮮度が落ちた時に出てくる独特のアンモニア臭なのだが、
実はこのアンモニアのおかげで「サメ」は腐敗の進行が遅い。
現代のように冷蔵設備のない時代、
足の遅い「サメ」が貴重なタンパク源だったであろうことは想像に難くない。
では今はもうその食習慣はないのかというとそうでもない。
現在でも東北、北関東、山陰、山陽山間部、九州地方では食されており、
主におめでたい時、正月や婚礼にはかかせない魚なのだそうだ。
(ほら、何だかありがたい魚に思えてきたでしょ?食べたくなったでしょ?)
更に伊勢神宮の神饌(神様にお供えする食べ物)が「サメ」だということ、
これなどもうありがたい魚の決定打だ。
というわけで「ありがたいサメ」。
鮮度が良ければ刺身が美味いらしいが、
今回準備したのは「サメの干物」。
見た目は写真の通り、何ら魚の切り身の焼き物と変わるところは無い。
焼き上がった香りにはやはりややアンモニア臭があるが、
口に入れた途端これは気にならなくなる。
繊維質な身はあっさりとして、
塩気は強いが素材そのものの味は決して嫌なものではない。
今にして思えばレモンなど搾れば非常に合いそうだ。
んー、見直したぞ「サメ」。
と言っても中華で「フカヒレ」と言えば高級食材なんだがなぁ・・・
中華料理屋で「フカヒレ」の料理を「美味しそう♪」なんて言う人が、
「サメの干物」を食べる人に冷た~~~~~~~い視線を浴びせるんだろうな、
きっと。
●「サメの干物」
◇話題性・・・★★★★
◇ 味 ・・・★★★☆
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