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「酔いどれの誇り」 ジェイムズ・クラムリー著
初めて読んだ”ハードボイルド”は、
学生時代、友人に勧められた「さらば甘き口づけ」 ジェイムズ・クラムリー著。
物語の中から醸し出される独特の雰囲気にすっかりはまってしまい、
続けて購入したのが上の写真「酔いどれの誇り」 同著者。
久しぶりに読み返してみると、
途中「」で括った場面が出てきた。
もとより私が括ったのに間違いないだろう。
すなわち以下は本文より。
「酒飲みは誰もが、自己流の理屈を持っている。
口にだそうとだすまいと、酒を飲む事を正当化するための果てしない退屈な理屈だ。
酒飲みが酒を飲むのは、忘れるためか、あるいは忘れずにいるためだ・・・以下略」
当時の私は、一体この文のどこに、何を感じたのだろう。
この文から何を学ぼうとしてここを括ったのだろう・・・
当時を振り返ってみると面映くどこか落ち着かないのだが、
少しだけ寂しいのは、
今ではこの文に心が震えないということだ。
●「ハコフグ」 【フグ目 ハコフグ科 ハコフグ属】
硬い骨板状の鱗が固まり連なった甲冑に覆われて、
文字通りこの魚体はヒレの付いた箱だ。
表皮には「バフトキシン」という粘液毒があり外敵から身を守っているが、
身や内臓に毒はなく地域によっては食用にされる。
「地域によっては」というのは、
普通の食材として流通する地域もあれば、
郷土料理の食材としてなくてはならない地方もある。
だが残念なことに我が地元では全く(多分)流通していない。
というわけでこの度の「ハコフグ」は、
以前「クエ」で便宜を図ってくれた業者に依頼して取り寄せたもの。
刺身で食べるのも相当に旨いらしいが、
やはりここは五島列島の郷土料理を再現して食べたい。
「ハコフグの味噌焼き」
内臓を取り出し肝だけを残した腹の中に、
ネギと生姜を加えてみりんで伸ばした味噌を腹の中に詰めて焼く。
焼きあがった身は真っ白で、
身質はカワハギやフグのようでクセがなく淡白だ。
肝を残すのはその淡白さを補うためだろう。
だがこの「味噌焼き」、
私には肝が多すぎた。
あまりに肝が濃厚過ぎて食傷してしまうのだ。
身といい肝といい味がとても良いだけに残念。
これは次回作る時の課題・・・というよりも、
五島列島に行って魚介類を食べまくりたいなぁ!!!
●「ハコフグ」
◇話題性・・・★★★★
◇ 味 ・・・★★★
●「ヒラスズキ」 【スズキ目 スズキ科 スズキ属】
WEB魚図鑑によると、
「外洋性の磯に多く、海が荒れるとどこからともなく磯際にあらわれる。
荒々しい精悍な姿が好まれ、またスズキより美味しいと喜ばれる」
とある。
体形に若干の違いこそあれ、
スズキとどれほど味の違いがあるのか?
初めての魚だけにこれは非常に気になるところだ。
というわけで今回の「食の考察」はヒラスズキについて考える。
っていうか、食べてみるだけなんだけど(^^;。
まずは刺身。
きれいな白身に血合いはほとんど見られない。
そして写真の通り脂が白く光って、
食べてみると驚くほど上品な味わいに微かな甘み。
香りはほとんど感じられない。
生臭さがないのは活〆のおかげだろうが、
スズキ特有の香りもないので全く別の魚のような気さえするほどだ。
お上さんはとてもとても気に入った様子だが、
私はもう一味、個性と言うかクセのようなものが欲しいところだ。
続いて昆布締め。
スズキの昆布締めと同様「利尻産」を使用。
刺身を食べたときもう一味欲しいと思った部分に、
昆布の旨みがすっぽりときれいにはまった感じ。
上品な味わいに昆布の旨みと香りが重なって、
過不足のない実に見事な逸品となった。
実はもう一皿、
味噌漬けがあったのだが、
これは魚が上品なだけに味噌が強すぎた。
「ヒラスズキ」である必要が全く感じられない。
それに、これは余談だが、
味噌も選ぶべきだった(頂き物で失礼だが)・・・(涙)。
●「ヒラスズキ」
◇話題性・・・★★★★
◇ 味 ・・・★★★★
この空き缶に付いている生物は「エボシガイ」という。
カイと名はついているが巻き貝や二枚貝のような貝類とは縁が遠く、
節足動物の甲殻類に所属するフジツボや亀の手の仲間だ。
つまり大きく言えばカニやエビの仲間とも言えるのだ。
エボシガイの幼生はプランクトンとして海中を泳ぎ回っているのだが、
成長の途中ある段階が来ると海面に浮かんだものに付着し、
そこに定着し生活を送るようになる。
自力で動き回ることはなく波まかせ風まかせ、
あるいはカニや海亀に付着すれば完全な他力本願。
何とお気楽な、うらやましい・・・と思うのは無理もないが、
案外これで彼らの運命も大博打なのだ。
写真のように付着したものが時化で打ち上げられればそれまでの命だし、
カニの場合は脱皮という宿命を背負っているので、
脱皮されれば抜け殻と供に置き去りにされてしまう。
「もっと考えてくっつけば良いのに」と言えば、
「それができれば『エボシガイ』なんてやってねーよ」と返ってきそう(^^;
そりゃそうだ・・・。
11月11日の釣行。
このスランプはちょっとばかり厭世的になっているようで、
車に乗り考えたのはひと気のないサーフはどこかということ。
そもそもこの考え方が悪循環に拍車を加えるのだが、
わかってはいてもどうしてもこういう選択をしてしまう時がある。
結局向かったのは山から即海に繋がる小さなサーフ。
やはりひと気はない。
何投したころだろう。
背中に何かの気配を感じたのか、
何気なく振り返って私は息を呑んだ。
何と私の背後を大きなサルが悠々と歩いている(ホントにデケーの)。
私に注意を払う気配は全くなく、
ただただ極々普通に通りがかっただけという風情。
「・・・(汗)」
その後はもうボロボロ。
「カサッ」と音がしたと思えば振り返る。
何か影が横切ったように感じて振り返る。
声が聞こえたような気がして振り返る。
「!」何もないけど振り返る。
少しも釣りに集中できないのだ。
かくして私のスランプはまだまだ続くのであった。
上の写真と下の写真は別々に打ち上げられていたが、
これは2つで1セットとして使用される。
さて、これは何?
去る11月4日、
地元の人々の清掃活動によって美しさを取り戻したかに見えたサーフ、
4日ぶりに覗いてみるともうすでにいくつものゴミが打ち上げられていた。
ほんの数日でこの有様になってしまうということを見ても、
いかに膨大な量のゴミが海洋を漂っているか窺い知れようというものだ。
上の写真は先月このサーフで撮ったものだが、
これは「アナゴ漁」に使われる漁具。
サーフによっては100mほど歩けば何十個と目にするので日本製かと思いきや、
実は韓国の漁師が使用する漁具が流れ着いたもの。
下の写真はお馴染みの「ハングル文字」。
「ヨン様」と書いてある。(マ、マサカ・・・アセアセ)
これもやはり韓国から流れてきたゴミ。
おぢぃ.com なら何て書いてあるのかわかるのだろうが・・・
潮流の関係でハングル文字のゴミが多く目に付くが、
探せば中国語が記されたゴミも結構ある。
ということはどこかの国には「カルビー」と書かれた菓子袋とか、
「AEON」の買い物袋や「NISSIN」と印字されたカップめんの容器、
「おーい、お茶」のペットボトルや「Adidas」のサンダル etc
日本製のゴミが散乱するサーフがあってもおかしくないということか?
ゴミは単に景観を損ねるだけに止まらない。
以前「ビーチコーミング(6)」で書いたとおり、
海に生きる生物の生命を脅かしている。
これは海鳥や海亀等だけでなく、
海洋資源としての水中生物も含まれている。
つまり漁獲量の減少にも深く係わっていることになる。
また廃漁具、廃網などは船舶の故障の原因になっていて、
海難事故全体の約10%が海洋ゴミによるものだという報告もある。
「美しい国を」とか「豊かな国を」等のスローガンを耳にする昨今、
はたしてその視線はどこに向けられたものだろうか?
上記のスローガンを口にする人々、
どうも私と同じ視点を持っているようには思えないのだが・・・。
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