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「duoさん、そろそろ清酒に変えよか?」
絶妙のタイミングで大将が聞いてくる。
お腹もやっと落ち着き、
喉の渇きもビールで潤ったというところだ。
「そうですね、そろそろいってもらいましょうか」
「ハイよ、じゃあ焼きからね」
この日の安平、日曜日だというのに満員で、
大将は注文に追われかいがいしく動きながらも客のペースをよく見ている。
カウンター越しに焼き具合を見ている私。
良い色で焦げ目が付いてきたところで清酒を頼む。
「じゃあ、『秋鹿』を・・・」
「トラフグの焼き白子」。
「焼き白子」をひと口つつき「秋鹿」を口に含む。
何とも泣ける味わいだ。
感情を根っこから揺さぶるような味わいだ。
「もう、これでいい!」
今夜の締めはこれで満足と大いに納得した。
しかし、事態はこれに留まらず新たな展開が待っていた。
「duoさん、ちょっとこれもやってみて♪ 」
大将が出してくれたのは、
何と「白子の刺身」と「白子の天ぷら」。
哀しいかな、
私にはこれ等を表現する語彙の持ち合わせがない。
今、私がこれを言葉にしようとすると、
恐らく雄叫びをあげるばかりだ。
ただこういう話を思い出したので綴っておく。
男たるもの、
この話に何かを感じて欲しい。
「中国では白子は「西施乳」といって珍味の一つに数えられている。
「西施」(セイシ)とは春秋時代の越の美女の名前(中国古代四大美女の一人)。
越王が呉に敗れ 呉王のもとに送られた。
呉王も西施の色香におぼれ、国を傾けてしまう。
この白子を二つの国をも傾けさせた傾城の美女、
西施の乳房だと例えたのだ。
白子の色艶、味の良さは如何ほどかと讃えた言葉」
● 「トラフグ 焼き白子」、「白子の刺身」、「白子の天ぷら」
◇味 ★★★★★
◇話題性★★★★★
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