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なんちゃって太公望「duo」の雑記
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「duoさん、そろそろ清酒に変えよか?」

絶妙のタイミングで大将が聞いてくる。

お腹もやっと落ち着き、

喉の渇きもビールで潤ったというところだ。

「そうですね、そろそろいってもらいましょうか」

「ハイよ、じゃあ焼きからね」


この日の安平、日曜日だというのに満員で、

大将は注文に追われかいがいしく動きながらも客のペースをよく見ている。

 

カウンター越しに焼き具合を見ている私。

良い色で焦げ目が付いてきたところで清酒を頼む。

「じゃあ、『秋鹿』を・・・」


ほどなく「秋鹿」を追いかけるように出てきたのは、


070214.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 






「トラフグの焼き白子」。


「焼き白子」をひと口つつき「秋鹿」を口に含む。

何とも泣ける味わいだ。

感情を根っこから揺さぶるような味わいだ。

「もう、これでいい

今夜の締めはこれで満足と大いに納得した。

しかし、事態はこれに留まらず新たな展開が待っていた。

「duoさん、ちょっとこれもやってみて

大将が出してくれたのは、

何と「白子の刺身」と「白子の天ぷら」。


哀しいかな、

私にはこれ等を表現する語彙の持ち合わせがない。

今、私がこれを言葉にしようとすると、

恐らく雄叫びをあげるばかりだ。

ただこういう話を思い出したので綴っておく。

男たるもの、

この話に何かを感じて欲しい。


「中国では白子は「西施乳」といって珍味の一つに数えられている。

「西施」(セイシ)とは春秋時代の越の美女の名前(中国古代四大美女の一人)。

越王が呉に敗れ 呉王のもとに送られた。

呉王も西施の色香におぼれ、国を傾けてしまう。

この白子を二つの国をも傾けさせた傾城の美女、

西施の乳房だと例えたのだ。

白子の色艶、味の良さは如何ほどかと讃えた言葉」

 

● 「トラフグ 焼き白子」、「白子の刺身」、「白子の天ぷら」

◇味   ★★★★★

◇話題性★★★★★


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