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なんちゃって太公望「duo」の雑記
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●「エッチュウバイ」(白バイ)【腹足綱前鰓亜綱真腹足目エゾバイ科エゾバイ属】

「チヂミエゾボラ」と「エゾボラモドキ」の「赤バイ」は紹介したのに、
「白バイ」の紹介をまだしていないことに最近になって気付いた。
「チヂミエゾボラ」→ http://duoneemu.blog.shinobi.jp/Entry/262/
「エゾボラモドキ」→ http://duoneemu.blog.shinobi.jp/Entry/269/
私の中ではあまりにポピュラーな貝なのでうっかりしていた。
しかし考えてみると、
「これを紹介したのなら、当然こちらも紹介するべきでしょう」
と言われそうなものが何種類か未紹介のままだ。
何を今さらという感がないでもないが、
バランスが悪いままでいるのも気持ちが悪いのでその紹介をいくつか・・・

山陰では「白ニシ」で流通するが標準和名は「エッチュウバイ」。
見ての通り殻が白っぽいからだろう。
殻長10~15cmほどもあるような大きなものは刺身が美味い。
私にとってはおでんの具としても魅力的なひと品だ。
また時々店頭に並ぶものに写真のような小型がある。
実はこれが私のお気に入り。
塩茹でにしたものを爪楊枝で引っ張り出す。
なかなかワタまできれいに出てきてくれないが、
出てくればちょっと酸味を感じるワタはコクがあって酒によく合う。
簡単だが素朴でリーズナブルな佳肴だ。

この貝殻もご多分にもれず私の「鳥取貝塚」行きとなったのだが、
殻がもろいのが「エッチュウバイ」の特徴のひとつ。
いつまで貝の原型を留めていてくれるものやら。

●「エッチュウバイ」
 ◇話題性・・・★★
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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HPの「Prologue」の「ギターについて」に追加。
http://www.geocities.jp/duoneemu/suki2.html
これは去年購入した「Morris F10」についての話だが、
少々抽象的に過ぎるのでここで少しばかり補足説明。

「非常に状態が良い」とあるのはどういうことかというと、
先ず1973年製の中古器にもかかわらず目立った傷がほとんどないこと。
塗装もきれいなままでフレットの減りも見られない。
恐らくワンオーナーでショップに出たものだろうが、
弾いたことはおろか陽に当ったことさえあまりないのでは?的ボディなのだ。
気になるネックの反りもなくチューニングもかなり正確に合う。
正直に言うとこれには少なからず驚いた。
(およそ私が今まで手にしてきた安物のギターは、
チューニングという概念そのものを明後日に置いてきたような代物ばかりだった)
そして本文にあるように高音の音色がばかに美しい(低音は・・・涙)。
MARTIN の「0」シリーズの音色の美しさは比類のないものだと思うのだが、
これとは少し違う優しげな美しさが可愛くて私を魅了してやまない。

ただ以上は結果オーライで今だから言えるのであって冷や汗をかいたのは購入時。
リサイクルショップでこのギターを見ていると店員が近寄って来て、
「お気に召しましたか?」
見れば美しい女性が微笑みながら立っている。
接客態度・言葉遣いも申し分なく好感が持てる。
がしかし、
「良さそうなんだけど・・・チューニングして良いかな?」
と聞けば申し訳無げにしかし力強く「駄目」だという。
中古楽器をチューニングもさせずに買えって・・・そんなのアリ?
税込で4,200円。
ここで初めて考え込んだ。
「博打だ・・・」

というわけで愛器「F10」。
弾くほどに、
「私の実力ならばこれ1本あれば良いようなものだが・・・
 MARTIN や Gibson は100年早かろ」
と思ってしまう今日この頃。

 

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●「イガイ」 【イガイ目イガイ科イガイ属】

地中海料理に欠かせないムール貝(ムラサキイガイ)によく似るが別種。
地元の漁師さん達は「明らかに『イガイ』の方が美味い」と断固として言い切る。

殻長3~5cmほどのものは海に行けばよく目にするので買おうとは思わないが、
さすがにそれ以上、10cmを超えるような見事なものを見かけるとついつい手が出る。
なにしろちょっとした磯遊びで手に入るような代物ではないのだ。

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まずはお約束、「焼き」を楽しむ。
ただしこれは「イガイ」の味を楽しむというより、
口からはみ出さんばかりの大きな身を口に放り込み、
口中いっぱいに広がる磯の香りを、
否、口中に広がる「磯そのものを体感する」というべきものだと思う。
噛み締めて溢れ出る貝の汁は貝の旨みと磯の香り、
そして海水が交じり合ったような味わいで調味料など必要としない。
細かなことは気にせず熱々をガツガツやって酒かビールで流し込む、
これが「焼きイガイ」の醍醐味ではなかろうか。

「イガイ」の味をじっくりと楽しむのならその出汁を味わうべきと私は常々思っている。
丁寧にアクを取り控えめに味付けした吸い物か、その出汁と身を使った炊き込みご飯。
出汁を使ってこそ「イガイ」は真価を発揮するのだと私は言いたい。
華やかで煌くような美味さではないが素朴で心温まる美味さがそこにはある。

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我が家の裏庭に散乱する貝殻がこのところ更に数を増した。
サザエ、アワビ、エゾボラ、牡蠣、チジミエゾボラ、イガイ、etc・・・
食べ終えた貝の殻を私が投げ捨てたものが積もって山となりつつあるのだが、
実はこれ、千~二千年後「鳥取貝塚を発見!」と言わしめんがための、
壮大にして地道なロマンティシズム溢れる私の挑戦なのだ。

●「イガイ」
 ◇話題性・・・★★★
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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所用を兼ねて米子経由で境港に向かったのは、
あろうことかゴールデンウィーク最中の5月4日。
普段なら1時間半から2時間弱で行く道が何と3時間。
そしてそこからまた1時間近くかけて境港に入る。

真夏のような暑さのなか魚介類を見て回るがどこももう一つだ。
日本有数の漁港基地と言えど観光スポットとしての魚屋に魅力はない。
地元の人達が利用する魚屋、
探すのならばそういう場所を見るべきなのだろう。

ところで翌5日の「こどもの日」は雨もよいの涼しい「立夏」となったが、
そろそろ魚屋の店頭や釣り物に夏の魚の名前がちらほらと混ざる。
海岸にもキスを狙う釣り人が出始めた。
こういうところに観光スポットにはない歳時記を感じる。

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「アメフラシ」(雨虎、雨降)【腹足綱・後鰓亜綱・無楯目・アメフラシ科】

うららかな陽射しに誘われて「磯遊び」を思い立った。
何を目当てということもないが磯際を歩くだけでもこれはこれでまた楽しい。
まあそう言いながらも趣が乗れば見るだけでは飽き足らず、
ジャバジャバと水中深く入っていくことがないわけでもないが・・・

この時期から梅雨頃にかけて磯の浅場や潮溜まりでは「アメフラシ」がよく見られる。
ナメクジがカラフルになって巨大化したようなアレだ。
この日も写真の通り、浅場のそこここでモゾモゾ、モゾモゾ。
触ると紫色の液体を出し煙幕を張るのだが、
これが雨雲のように見えるというので「アメフラシ」という説もある。

さて「アメフラシ」。
分類を見ると上記のように【腹足綱】に属しこれは巻き貝の仲間ということになる。
事実、体内には退化した貝殻を持っているという。
つまりは「サザエ」や「アワビ」や「エゾボラ」の仲間になるのだ。
となれば「食用になるのか?」という疑問が浮かぶのは、
極々極々極々極々極々極々極々極々、自然な流れだろう。
誰だってそう思うに違いない。

というわけでその極々自然な疑問に応えるべく調べてみると、
「島根県隠岐島、鹿児島県徳之島、千葉県南部などで食用にする」とある。
なるほど。
「ならば私も食べてみたい」と思うのは極々自然な道理に違いないので、
次回のパーティで皆と共に食べて喜びを分かち合うのも良いかもしれない。

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「フィッシュ・オン」 開高健著

昭和49年発行。
今さらながら、どうしてもっと早く開高健を手にしなかったのかと悔やむ。
いや、開高健を読まなかったわけではなく、
「オーパ」やら何やらのいわゆるこの手の本を、という意味でだ。

存在を知らなかったわけではない。
ただただ「釣り」は“するもの”であって“読むもの”ではない、
という私の依怙地で勝手な思い込みが開高を手にすることを妨げていた。
ところが読み終えてどうだ?

告白しよう。
私はツンドラの荒野に突き刺さる雨に濡れそぼちながらも川の流れに目を凝らし、
白夜の河原でキングサーモンを待ち焦がれていたし、
或いは早朝の北欧の白い靄の沸き立つ川で時合の訪れるのを今や遅しと待っていた。
最初のページをめくった途端、既に私はそこにいた。
身を切る水の冷たさを指に感じ、
深く暗い森の深夜にふくろうの声を聞き、
折れんばかりに竿をしならせ力の限りに抵抗をみせる魚の生命を掌に感じた。
私は打ちひしがれ、焦らされ、うっとりとし、凍え、人恋しくて渇き、
不安に膝を抱え、解き放たれ、怒り、笑い、ことごとく翻弄されていた。

そして時々、私は文字どおり本の上に顔を伏せ、
思い切り本の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。
何故かそうでもしなければこのやるせなさを鎮められないように思ったのだ。
この本は長い間、書店の倉庫の棚に眠っていたものか、
古い紙の匂いとも紙魚の匂いともつかない懐かしい匂いに包まれていて、
これが読みつつ浮かれ発熱し火照った私の心を鎮めたのかもしれない。

「部屋の中にいて地図や写真や本を眺めつつ戸外の川のことをあれこれと想像をして
 時間をすごす人のことを“アームチェア・フィッシャーマンというらしい”
                                 (「フィッシュ・オン」本文より)

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4月22日のパーティにモリモト君が提供してくれた鮎は見事だった。
冷凍鮎ではあるのだがウグイと見紛うほどのりっぱなサイズに、
パックから取り出した途端鼻腔いっぱいに満ち溢れる天然ならではの香り。
香魚とも呼ばれるこの魚の気高い香りに私はぞっこんなのだ。
片手に生の鮎を握り締め、
その香りを嗅ぎながら、ただそれだけでコップ酒3合は飲めると言いたいほどだ。

パーティ(と、お洒落に言うがただの飲み会なんだけどね(^^;)の翌日、
宿酔いの頭で前夜の鮎の味覚を辿っている時、私の記憶にひとつのひらめき。
それは数ヶ月も前に入手してそれっきり忘れていたもの。
「鮎の子うるか」。

「食の考察 その5」でも紹介したが、
「鮎のうるか」と言えばワタの香りとほろ苦さが印象的な風味だ。
しかしこの「子うるか」は卵巣と白子だけで作った塩辛で、
そのため「にがうるか」の野趣溢れる味わいとは大いに異なる。
どちらかと言えばこれは上品で深遠なコクを楽しむものだろう。

もちろんそのまま食べても良いがそれではかなり塩辛い。
なので少量の日本酒と酢橘の汁で洗うようにして口に含む。
するとどうだ、
「子うるか」の風味に酸味と柔らかさが加わって口中に初夏が舞い降りた。
杯を重ねるほどに私の心の中には、
穏やかな清流と共に渡って来た風がそのまま土手に上がり、
目にも鮮やかな緑を優しく揺らして行く景色が広がるのだ。

魚釣りを愛して止まないこの私が、
何故か「鮎釣り」には縁がなかった。
どうにかして覚えるべきだったなあ・・・と、
この後悔の思いは鮎のワタの如くほろ苦い。

●「鮎の子うるか」
 ◇話題性・・・★★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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雨ニモマケズ風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク・・・と続くんだ、知ってるか?

お前ときたら、
気温が少しばかり上がると舌をデロ~ンと出して、
「ハアー、ハアー、ハアー、家の・・・家の中に入れてェ、ハアー、ハアー、家の・・・」
知らん顔をしてると飲み水の入れ物を蹴飛ばしてひっくり返すという反抗的な態度。
風がちょっと強く吹くと、
「家に入れんか!つか、そもそもこんな砂埃の入った水が飲めるかァ!」
と水を蹴飛ばしてひっくり返す。
雨が降ると濡れるのを嫌って、
「こんな日は中だろう、常識から言って・・・」
と水をひっくり返す。

人か、お前は!

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