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なんちゃって太公望「duo」の雑記
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ビジュアル的には「食の考察」最強かもしれない。
一瞥して最早「食べ物」としての体を為していないと思う方も多かろう。
だが ↑ 上の写真などこれから起こることに比べれば、
ほんの可愛らしい余興程度にしか過ぎないのだ。

何も知らずに調理した人の「ギョエーッ!」という悲鳴が台所に響き渡った。
という話を聞いたことがあるが、さもありなん。
予備知識なくしてこれはかなりのインパクトであろうことは想像に難くない。


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「な、な、何だ、これは?」
4月22日の梁山泊で初お目見え。
とにかく誰も知らない。
切り分けるほどに私の背後で「ウワッ」というどよめきが起こる。
その皆の反応が愉快なのだろう、ネブロウがケタケタと笑い転げる。
堪りかねたその中の一人がとうとう切り出した。

「duoさん、それ食べられるの?
 一切れでいいから、皆の目の前で食べてみてくれん!?」

以前「ヤナギダコの卵巣」を「食の考察 その31」で紹介したが、
( http://duoneemu.blog.shinobi.jp/Entry/103/ )
今回の「食の考察」はそのオス版。
つまり白子。
北海道では卵巣を「タコマンマ」と呼ぶのに対し、
白子は「たこそうめん」と言うのだそうだ。
まあ、わからぬではないが、上述の「ギョエーッ」の悲鳴、
白子の中からおびただしい数の「寄生虫」が現れたと思ったらしい。

さて「たこそうめん」。
味はと言えば実に上品な味わいのタコ。
勇気を出して口に放り込めば、
ムム、この味と香りは・・・
タコかイカに関係する何かだ!と思いはそこに至る。
(タコ風味の寄生虫だと・・・まあ、思えば思えなくもないか(^^; )
優しい味わいは見た目とのギャップが大きい故に倍増するのか、
おそらくこの美味しさの中には「安堵」という調味料が入っているに違いない。

●「ヤナギダコの白子」
 ◇話題性・・・★★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★

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●「鰊」(ニシン)【ニシン目 ニシン科 ニシン属】

「かろいち」( http://www.karoichi.jp/ )に立ち寄った時のこと、
「シロニシ」(エッチュウバイ)、「ドギ」(ノロゲンゲ)、「アカニシ」(エゾボラモドキ)、
「ハマチ」、「ノドグロ」(アカムツ)、「マアジ」、「スズキ」、「サワラ」、等々、
多種多様な魚介類の中にたった一カゴ、
申し訳無げに並んでいるのは地物の「ニシン」だ。
この辺りでは珍しい、というか以前は「ニシン」の鮮魚を目にすることなど皆無だった。
それが一昨年あたりからまとまって揚がり始め、
日によっては数百kgの水揚もあるという。

ニシンは冷水域に生息する回遊魚で、
我国で「ニシン」といえば北海道の専売特許のような魚だ。
それが近年、山陰沖でまとまって揚がるものだから関係者はしきりに首を捻っている。
というのも「ニシン」以外にも「マダラ」や「ミズダコ」「ホッケ」等々、
やはり北の水産物が過去に無いほど水揚げされているのだ。
では揚がるのは北の魚ばかりかというとそうでもない。
温暖な海域に生息する「サワラ」等も近年増加している。

何か環境の変化が起こると「地球温暖化」というのが最近の流行だが、
自然は・・・
少なくとも日本海の中はもっと複雑な環境の変化が起こっているのかもしれない。

というわけで「かろいち」のあばさんお奨めの地物「ニシン」。
鮮度は一級というわけではないにしろ塩焼きにしてまずまず。
がしかし、山陰に居ながらにして「ニシン」の塩焼きが食べられるという不思議。
素直に味わっていて良いものかどうか・・・?
割り切れぬ思いは塩焼きの複雑な薬味となって、
たかが「ニシン」、されど「ニシン」。

●「鰊」(ニシン)
 ◇話題性・・・★★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★

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「この写真、ビーチじゃないだろ?」というツッコミが聞こえてきそうだが、
そういう声にはシカトを決め込んでひたすら拡大解釈してしまう。
「すぐそばのビーチと繋がってんだよ!」
これもまた「TEAM★DAYBREAK」風。

写真は小さな漁港の防波堤。
何やらゴムの管のようなものが落ちてるなと近づいて見てみれば、
これが釣り上げられて放置され絶命したのだろう「ダイナンウミヘビ」。
少々干乾び気味だがやはり何ともおぞましい顔だ。
おぞましいのだがこれを釣った釣り人、
釣り上げた魚を海に帰してやる心の余裕はなかったのか?
必要としないものが釣れたからと徒に命を奪い、
それをこれ見よがしに晒してしまうのは何故?
あまつさえ公共の場を汚したままにして、
そんな趣味が楽しいと胸を張って言えるのか?
「ダイナンウミヘビ」の嘆く声が聞こえてきそうだ。

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閑話休題。
ウミヘビというがこの「ダイナンウミヘビ」、
ややこしいのだが分類では「ウナギ目ウミヘビ科」に属しており、魚類だ。
ヤヤコシヤ~ア、ヤヤコシヤ♪
それとは別に爬虫類としての「ウミヘビ」がいるのだが、
これはコブラ科に属しすべてが猛毒を持つのだそうだ。
とは言え「ダイナンウミヘビ」、
魚だし、毒も無いんだ・・・と軽く考えるなかれ。
釣り上げられてなお生命力強く、
鋭い歯で噛み付き胴を絡めてくるから歯が深く深く突き刺さる。
そういう意味ではやはり危険極まりない魚と言えそうだ。

まあ、魚と言ってもまず食べられたモンじゃないそうだから、
万が一釣れたなら仕掛けごとハサミで切り離し、
すぐに海にお帰り願おう。
ひょっしたら「浦島太郎」よろしく「ダイナンウミヘビ」が、
「先ほどのお礼に参りました。どうぞ私の背中に・・・」なんて来るかも知れんぜ。

私は間違っても付いて行かんがな。

08042001.JPG













仕事の帰りがけ、
「ひょっとして、そろそろかな?」
と思うや車を山に向けて走らせていた。
5分も走ればかなり山深くまで入る道は、
舗装路にも係わらずかなり荒れている。

この辺りかなと車を降りて周辺を見回せば、
「ピンポ~ン」
こういうのって何となくわかるんだよなぁ。

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20分ほど歩いてみてこの収獲。
ちょっと小ぶりだけどなかなか美味そうじゃないか。
先ず思い浮かぶのは味噌汁と醤油漬けと、
後は何かなぁ・・・ぐふふっ。

 

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「吉里吉里人」 井上ひさし著

全834頁。
とにかく分厚い本だから書棚と向き合うたび目に止まる。
一度は読み返したいと思っていたのだが何しろこの迫力。
そしてどうしても手を伸ばしかけて躊躇してしまうのは、
若かりし頃に初めてこの本を読んだ時の印象があまりよろしくない。
面白く読んだ記憶がないのだ。

それでもその頃から四半世紀ほど経った今、
読み返してみて我ながら多少は成長のあとが窺える。
国、農業、医療、経済等々について時に大きく頷きながら、
或いは時に首を傾げながら、
はたまた別の状況下では微苦笑、哄笑、を漏らし、
更には主人公のあまりの愚かさに嘲笑を浴びせ・・・

だがやっとの思いで読み終えた読後感はやはり「疲れた」。
加えて言うなら食べ過ぎ飲み過ぎの後の満腹感を通り越して「胸焼け」。
今夜は「中外胃腸薬」を飲んで寝るか?

そうそう、忘れてた。
この度読み返して初めて知ったのだが、
この本の装填は安野光雅だったんだなぁ。
そう言われれば正しく!
本の内容よりも装填の方が気に入った(^^v

 

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●「トクビレ」(ハッカク)【カサゴ目 トクビレ科 トクビレ属】

ワニのような恐ろしげな顔にまるで鎧をまとったような硬い皮。
しかも何たる歩留まりの悪さ・・・見た目以上に身が少ない。
よく魚について語るとき、「醜い魚ほど旨い」というのはよく聞く話だが、
この度の魚の見た目を考えれば、これはかなり旨い魚かも・・・。

雄の第2背鰭(せびれ)や臀鰭(しりびれ)が特別に大きいことから「特鰭」。
また地方によっては体の横断面が八角形なので「八角」と呼ぶ。
東日本では非常にポピュラーな魚のようだが、
ここ山陰でこの魚を知る人はほとんどいないのではなかろうか。
きれいな白身は脂が乗り美味なことこの上ないと言うが果たして如何に。

「トクビレ」と言えば「軍艦焼き」が有名な調理法だ。
背開きにした背に味噌を塗って焼いたものだが、
なるほど上質の脂と味噌の相性の良さは群を抜いているかもしれない。
「これならいくらでも食べられそう」と箸が進むが、
あれれ、身はどこに行った・・・?
ほんの少ししか食べた気がしないのにもう骨と硬い皮ばかり。
こりゃ本当に歩留まりが悪いぞ。

価格を考えるとき"kg" あたりの単価や"g"の単価で判断するが、
「トクビレ」の場合、可食部だけの"g"単価を考えたら、
ちょっと手を出す気にはならない価格が付くかもね。
恐るべし、「トクビレ」。

●「トクビレ」(ハッカク)
 ◇話題性・・・★★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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●「マイワシ」【ニシン目 ニシン科 マイワシ属】

しっかりと脂が乗っているというわけではない。
だが私には刺身で食べるならこのくらいの脂の乗り具合が丁度いい。
あっさりしているがマイワシの持ち味と香りが程よくて酒がすこぶる美味いのだ。
「久しぶりのマイワシ、美味いねェ! だけど高かったんじゃないの?」
とお上さんに聞けば、
「そう、カレイよりも高いの!」と、いかに選択に迷ったかを力説する。

昭和50年代半ばのこと、
トラックが積荷のイワシを落として走り、
それを後続車が踏みつぶして道路が赤く染まるという公害を引き起こしていた。
いかに多量のイワシが水揚され、どれほど軽んじられていたかを象徴する公害だが、
この頃のイワシはkgあたり、驚く無かれ10円台で取引されていたという。
その後、昭和63年にマイワシの漁獲量は450万t という史上最高を記録するも、
現在では平成18年が5.2万t、前年17年に至っては2.8万t と最盛期の見る影もない。

平成18年5月25日の某新聞、
「築地魚市場で、マイワシのkg あたり単価は5,775円を付け、
 1尾あたりでは1,155円で取引された」という記事があった。
今や「マイワシ」は庶民にとって高嶺の花なのだ。
鯛やヒラメと肩を並べる高級魚なのだ。

数十年から百数十年の間隔で豊漁期が訪れるという「マイワシ」漁。
最近の豊漁は平成8年が最後だったらしいので次の豊漁はいつのことか?
まさか昨夜の「マイワシ」、
私にとって最後の・・・なんてことはあるまいな。

●「マイワシ」
 ◇話題性・・・★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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●「エゾボラ」(真つぶ)【腹足綱前鰓亜綱真腹足目 エゾバイ科】

以前「ヒメエゾボラ」を紹介した時、
「つぶとは多岐にわたる巻貝の俗称だ」と書いた。
( http://duoneemu.blog.shinobi.jp/Entry/241/  ←こちらをどうぞ )
何十種類の巻貝をさして「つぶ」というのかはわからないが、
実はこの「つぶ」、市場では「A」と「B」の2種類に分けられる。
俗称「真つぶ」と呼ばれる「エゾボラ」を「Aつぶ」、
そしてそれ以外の「つぶ」全てが「Bつぶ」となるようだ。
つまり「真つぶ」とは「つぶの中のつぶ」という最高の評価を得ての俗称というわけだ。

巻貝がしばらく続いたのでそろそろ違う食材をと考えていたのだが、
なるほどこれなら巻貝の締め括りに相応しいかもしれない。
ということならば姿勢を正して、
左手に箸を・・・右手には・・・やっぱり酒を(^^;(ジュリ~♪)

刺身で良し、茹でて、焼いて・・・これもいい。
なるほど「エゾボラ」をして「づふの中のつぶ」という、
何となくわかるような気がする。
特に今回始めての調理法なのだがきれいに形に嵌った感じがしたのは、
しっかりと昆布で出汁を取った汁を塩でやや濃い目に味を調え、
刺身をそこに漬けるというもの。
「真つぶの昆布出汁締め」というか「真つぶの水貝(昆布出汁風味)」的料理。
つぶの貝特有の旨みと昆布の香りが見事に合って、右手はついつい・・・

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ただせっかくの食材なのに最終的にこういう料理に走ってしまうのは、
巻貝といえば「サザエ」ばかり食べ慣れた舌には、
味の濃い「つぶ」がややくどく感じて来たから。
「サザエ」の爽やかな磯の香りが懐かしくなったのだ。 

●「エゾボラ」(真つぶ)
 ◇話題性・・・★★★☆
 ◇ 味  ・・・★★★☆

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