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「食の考察」缶詰編
●「鱈のフォアグラ」 【株式会社木の屋石巻水産】
「鱈(タラ)のフォアグラ」ということは、
つまりは「肝(キモ)」を言い表したいのだろうが・・・フォアグラね。
「アンキモ」とはまた違うイメージを狙ったのかもしれないが、
「アンキモ」の存在感はあまりに大きくて、
どうしてもその亜流にしか見えないのが非常に残念。
とは言え、鮮度の良いものならばタラの肝もこれはこれで美味いもの。
鍋に浮かぶ肝をポン酢ともみじおろしで食べるのは冬ならではだ。
ただ缶詰となるとはたしてどんなものか・・・
一切れ食べてみて・・・
ふむ、食感はイメージしていた「肝」には遠いが、
味付けは醤油が効いていて「和」らしさが良い意味で期待を裏切る。
あー、これなら「アンキモ」とは違うステージで勝負もでき・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
んっ、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
余談だが、日本酒やワインを利くときの方法として、
口に含んだ少量の酒を鼻に抜いて香り『含み香』を見るというのがある。
その後吐き出し「後味」(さばけ)や「のど越し」も見るのだが、
この「鱈のフォアグラ」のいわゆる「含み香」、
何だかだんだん強くなってくるような・・・
鼻から抜ける香りが生臭いような・・・
あっ
あっ
べぇ―――――――――――――――――――――――――――っ!!!!!!
くっ、くっさぁ~~!! (ごめん、メーカーの方)
成立、一人バツゲーム。
何のバツゲームかは知らんがな。
●「鱈のフォアグラ」
◇話題性・・・★★
◇ 味 ・・・★
久しぶりのキス釣り。
小気味良いアタリがプルプルプルっと来たのが3色が終わる頃。
まだまだ追い食いがあるだろうと仕掛けをそのまま這わせていると・・・
何に引っかかったのかビクとも動かなくなった。
それでも「ジワーッ」とテンションをかけてやると、
かなり重くはあるがズルズルと動き始めた。
大きな海草の切り株かゴミを掛けたのだろうと慎重に巻き上げてみれば、
5本針の1番上にキスが1匹付いてはいるがその下全部が巨大なコブになっている。
・・・「ダイナンウミヘビ」! Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン。
太さを見てもかなりの大物であることは想像に難くないが、
グジャグジャにこんがらがっていてどこが頭かも判然としない。
ということはこのグジャグジャ、仕掛けも根こそぎグジャグジャだ。
クソッ、昨日、頑張って作った仕掛けなのに。
「食の考察」缶詰編
●「かき燻製」 【株式会社ニチロ】
今回は正統派の缶詰だ。
TVドラマの中で誕生して、
その勢いだけで何とかなっちゃった代物とはワケが違う。
何しろ「限定生産品」となっている。
しかも「広島県 大野瀬戸産」と産地まで明記してある。
更に言うなら「サクラのチップで燻製」というのも小さな字で書いてある。
凄いこだわりようだ。
ここまで来たら、もう後は容器にこだわるくらいしか残されていないのでは?
「容器にもこだわりました。プラチナでできています」だって・・・(^^;
さて、ここまでこだわりぬいた缶詰、
不味いなどということがあろう筈もないがまずは一口。
・・・
おーっ、牡蠣だ。
実に牡蠣。
しかし・・・それにしても・・・何故に缶詰?
スーパーに行けば生牡蠣が年中販売されていて、しかも安価。
一方缶詰はこだわりのお陰で牡蠣にしてはべらぼうに高価。
味も決して不味いわけではないが、
価格とこだわりに見合った出来栄えだとはとても思えない。
それにしても「限定生産」って言葉、
「リーサル・ウェポン」(Lethal Weapon)だよな。
危険でしようがない(涙)
●「かき燻製」
◇話題性・・・★★
◇ 味 ・・・★★☆
食の考察」缶詰編
●「サバカレー」 【信田缶詰株式会社】
おっ、懐かしい・・・と思う方も多いはず。
'96年夏秋に放送された「コーチ」というTVドラマの中で誕生した缶詰だが、
あまりの問い合わせの多さに実際に商品化に踏み切ったという話題の缶詰だ。
ただしこの度の食の考察で取り上げる「サバカレー」は別メーカー。
「コーチ」で使われたのは川岸屋水産の本家「コーチのサバカレー」で、
上の写真は信田缶詰(明治38年創業)の元祖「サバカレー」。
「サバカレー」の本家と元祖もいわく因縁があって面白そうなのだが、
まずは信田缶詰ってどういう会社?と検索してみれば・・・
これがユニーク。
とりあえずその変遷をたどってみると、
◇1996年10月 サバカレーが研究の末、ついに商品化に成功。
(原文のままだけど、研究ね・・)
◇1996年11月 クリスマスセット 5,000セット限定発売
(「サバカレー」のクリスマスセットて・・・)
◇1996年12月 正月用 50,000缶生産限定
(正月用も?)
◇1997年 2月 バレンタイン用ラベル缶発売
(やっぱりそう来るか)
◇1997年 3月 サバカレー 応援歌『ゼッタイ100%』発売
(応援歌?何で?)
◇1997年 7月 サバカレー レーシングチーム結成
何でもありだな。
っていうか、何でもできると思い込んでしまうほど当時は売れたということかな。
何となく「その後」が見えるような気がしなくもないが、
何はともあれ、とにかく物申すならばひと口食べてみてからにしよう。
・・・カレー味だ。
実にカレー味だ。
サバは・・・特にサバである必要はなさそうだ。
不味いのか?と聞かれれば、
「不味くはない」と言い切れる。
では、また食べたいか?と聞かれれば、
「もう要らない」と言い切れる。
●「サバカレー」
◇話題性・・・★★
◇ 味 ・・・★★☆
早朝のサーフ。
穏やかな海面に、思い出したように時折り派手なボイルの水飛沫が上がる。
アジか・・・シーバスか・・・小魚を追っているのだろう。
ルアーを通してみるが、ルアーには反応しないようだ。
「何だろう」と辺りを見回して気が付いた。
所々に4~5cmほどのカタクチイワシの稚魚が打ち上げられている。
ただし稚魚の乾き具合や破損の状態から考えて、
恐らくは数時間経過している模様。
なるほど、弱肉強食の狂喜乱舞は終わってしまったか。
今、目の前のボイルは捕食活動というよりも、
狂喜乱舞の祭の余韻に浸っているだけなのかもしれない。
だがたとえそうだとしても、
私まで終わってしまうわけにはいかない。
ひょっとすると数時間前のおびただしい数の逃げ惑うベイトの気配の下には、
戦闘モードにスイッチが入り、やる気満々のビッグワンがいるかもしれない。
いるかもしれない・・・
いるかも・・・
はいはいはいはい、わかっておりますとも。
最初から素直にカタクチイワシを拾い集めて帰って、
「だしじゃこ」にすれば良かったのに・・・とおっしゃりたいのでしょ!?
写真は7月2日の早朝。
自称ホームグラウンドを離れ、
何度目かのチャレンジに立ったサーフの朝焼け。
結局この日も持ち帰ったのはいつものようにサーフで拾ったゴミばかり。
大物を思わせるアタリが一度だけあったが、
所詮アタリ。
実体がなければ屁のつっぱりにもならない。
この4~5日後、
「この浜で、ごっついええヒラメが揚がったでぇ」と教えてくれた人があったが、
所詮は他人の話。
「ひょっとしてあの時の!?」と思わぬではないが、
例えそうであれこれまた屁のつっぱりにもならない話だ。
どうしようもなく歯車が噛み合わない今日この頃。
振り返ればあえて裏目裏目を選んでいるような・・・
さーて、どうする、俺!?
「三度の飯より釣りが好き Fishing club」の会長からの釣行の誘いに、
「参加!」と意思表示したのは釣果もさることながら気分転換も考えてのこと。
毎夏飛び込んでくる雑務に気もそぞろで、
では仕事は安定しているのかと言えばこれがまた近年にない天変地異のさ中にある。
何ができるということもないのにあっちへうろうろ、こっちへちょろちょろ。
悲しいかな小心者の常で腹を据えて大局を見極めるということができない。
そこへ持ってきて「釣りにでませんか?」の誘いに軽々と乗ってしまう私。
これでは現実逃避のそしりは免れないことか・・・
釣行記はこちら → http://www.geocities.jp/duoneemu/fishinga1.html
●「サワラのカラスミの粕漬け」
「カラスミ」と聞いて先ず思い浮かぶのは「ボラの卵巣」だ。
ところが今回の「カラスミ」は「サワラの卵巣」を使用しているという。
「はて、サワラの卵巣?」と調べてみると、
そもそも中国から日本に製法が伝わった時の「カラスミ」の原料は、
「ボラ」ではなく「サワラ」の卵巣が使われていたらしい。
それが17世紀末頃から野母半島沿岸のボラの卵巣が原料として定着したのだが、
それでも讃岐周辺ではその後も「サワラの卵巣」を使って作り続けていたという。
つまりは我国の「カラスミ」のルーツということになるのか。
今回の「食の考察」はその「サワラのカラスミ」を更に粕漬けにしてあるという。
ただでさえ珍しいものを何故そこまで?
不思議に思わぬではないが先ずは食べてみることに・・・
予め粕漬けと知っているからか微かに清酒の香りがするような気もするが、
どれほどのインパクトが感じられるというものではない。
ただそれよりも気にするほどではないが若干の生臭さ、
ふむ、ひょっとするとこの生臭さを隠すための粕漬けか?
「カラスミ」の製造過程で一番に神経を使うのは恐らく血抜きだろう。
これがしっかりできていないと生臭くなるのだ。
(こちらを参照 → http://www.geocities.jp/duoneemu/recipe6.html )
「サワラの卵巣」はその"血抜き"という作業がし辛い材料なのかもしれない。
となれば「カラスミ」の原料が「サワラ」から「ボラ」へと変わった背景、
この辺りに問題があるのかもしれない。
そのまま食べて生臭いとなれば「カラスミ」の定番の食べ方、
薄くスライスしたものを軽く焙ってみる。
やはりこれが正解。
香ばしい香りが立ち上がって生臭さは微塵も感じられない。
「おーっ、これぞ『カラスミ!』」と、右手はやはり酒を満々と湛えたグラスへ。
この贅沢極まりない美味さを味わえるのなら、
再度「カラスミ」作りに挑戦するのも悪くない・・・
が、飲みながら考えた。
「カラスミ」を作るまでの手間。
或いは失敗した時のあの生臭さ。
これらの負の要素と自家製の贅沢極まりない美味さという正の要素、
この2つを秤にかける。
・・・リスキーだ。
例えば6対3で迎えた9回裏、
2アウト満塁でバッターは王貞治。
1発出ればサヨナラというシーンで、
あろうことか「ピッチャーの交代をお知らせします。ピッチャー、duo」。
これくらいリスキーだ。
●「サワラのカラスミの粕漬け」
◇話題性・・・★★★☆
◇ 味 ・・・★★★☆
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