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「高校時代はワンゲルにいました」
というその名も"象のケツ"という後輩の話。
彼が所属していたワンゲルでは、
夏合宿で「虫を食べる」ことが慣例になっていたらしい。
カブトムシ、セミ、コガネムシ、蝶、トンボ・・・etc
それこそ虫なら何でも来い。
食べ方も自由で、
"焼き"でも"煮物"でも、もちろん"刺身"でも良いそうだ。
ただ一番ウケが良かったのは"揚げ物"らしく、
「さもありなん!」
その心根、何となくわかるような気がする。
「でも揚げると結構美味しく食べられるんですよ。
セミの羽なんてポテトチップスと変わらんですよ。
入門者向きです。どうです、一度?」
よせよ、
入門なんかしたくねえよ。
ぜってー。
というわけで「セミ」、
◇食べてみたい指数 ゼロ
昨日、7月30日は土用の丑の日。
昨今輸入物で物議をかもすウナギだが、
消費大国日本の我々が口にする約80%はその輸入物なのだという。
一方、国産の養殖ウナギは19%強。
何と残りの1%弱が国産の天然ウナギなのだそうだ。
(※天然は1%にも満たない?何たること!!!!!!!)
マスコミの報道によると、
今年「中国産」以外のウナギは売れに売れたらしいが、
一体、上述の数字を考えた場合、
絶対数の足りない「中国産」以外のウナギはどうして賄ったものか?
聞いた話だが、
「四万十」とか「浜名湖」という名の入った商品の中には、
「中国産」をラップし直し「国産」と称して売られているという報告があるらしいが・・・
ところで話は全く変わるが、
パリのレストラン「グラン・ヴフェール」でミシュラン3ッ星を得て、
「料理の教皇」と呼ばれたレイモン・オリヴェ氏。
氏の書き残したものに、
「世界最高のコンソメは"肝吸い"」とあるのだそうだ。
こういう話を聞くと天然のウナギ、
何とか手に入らぬものかと真剣に考えてしまう。
いっそのこと、ウナギ釣り・・・?
う~む、そう来るかぁ。
2ヶ月前の「島ラッキョウ」に続いて、
「ニオイ系・食の考察 第2弾」は「行者ニンニク」。
「アイヌネギとかキトビロ等々と呼ばれるユリ科ネギ属の多年草で、
同じ属に玉ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどがある」とある。
なるほど、
これなら「島ラッキョウ」とりっぱにタイマンを張れそうだ。
昔深山で修行する山岳信仰の行者たちが、
荒行に耐える強壮薬として食べたことから、
「行者ニンニク」という名前がつけられたらしい。
事実、アリシン(硫化アリル)をたくさん含んでいるので疲労回復に効果があり、
脂肪代謝、脂肪燃焼を高め、
血液をサラサラにして循環を良くする。
糖質代謝の促進、血圧の安定、視力の衰えを抑制等の効能もある・・・
と、ありがたいことこの上なく、
って言うかまるでニンニクそのものみたいな山菜だ。
というわけで「行者ニンニク」、
我が家に仕込んで2ヶ月になろうかという醤油漬けがある。
時々引っ張り出しては摘んでみるのだが、
これがまた、なかなか。
何しろ私の大好きな醤油漬けだから、
気が付けば一皿があっという間に無くなってしまう。
「あー、これいいかも? ごはんが欲しくなっちゃう♪」
なーんて言いながら酒を飲んだ翌朝、
強烈な自分自身の口臭で目が覚める。
んっ!?
このパターンって・・・
「島ラッキョウ」と同じジャンッ!!!!!!!!!(号泣)
「行者ニンニクの醤油漬け」
◇ 味 ・・・★★★
◇話題性・・・★★★
6月30日に届いたアカヤガラ。
とにかく旨いと大絶賛の魚だが、
歩留まりの悪さでも非常に有名な魚だ。
まずクチバシが全体の3分の1ほどを占める。
そして頭部が続き、
胴の後には当然のことながら尻尾が付いて来る。
都合可食部分は半分ほどか。
いろいろ試してみたいが、
可食分部を考えるとそれぞれの料理はほんの少しだ。
というわけでまずは刺身。
何と上品な!
というか上品過ぎる。
微かに香りはあるものの旨みらしきものが感じられないため、
醤油味の魚としか言いようがない。
これはひょっとすると、
サイズによるものか?
今回は小ぶりなアカヤガラだったのだが、
これが1kgを超えるようなサイズだとまた違う味わいなのかもしれない。
続いて塩焼き。
「!」
驚いた。
上品には上品だが、
火を入れることで味と香りが目覚めたのか?
よく例えられる表現だが、
甲殻類(エビやカニの類)に似た香りが微かに漂い、
穏やかな甘みと旨みが口の中にふわっと広がる感じだ。
我ながら塩加減も絶妙で、
実に味わい深い1品となった。
刺身では知り得なかった旨さ。
これこそがアカヤガラの真骨頂だろう。
仏料理でも高級食材として扱われるらしいが、
やはり火を通しての評価かもしれない。
というわけで火を通しての評価・・・
続きは「cook&eat」に近日UPの予定。
「アカヤガラの塩焼き」
◇ 味 ・・・★★★★★
◇話題性・・・★★★★
キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
・・・・
・・
やはりこういうのはちょっと恥ずかしい。
が、来たのだ。
「何じゃ、こりゃっ!?」と思われるかもしれない。
だが名前くらい聞いたことがあるかもしれない。
その名も、
「アカヤガラ」。
それにしても何とも変わった姿だ。
この筒状のクチバシで小魚を吸い込んで食べるのだという。
私の横で覗き込んだ我が家のお上さんはドン引き。
「魚もヘンだが、こんな魚を欲しがる人も相当ヘン!」
という目で私を見ている。
ついでに言うと「アカヤガラ」、
トゲウオ目ヨウジウオ亜目の魚で、
これは「タツノオトシゴ」の仲間になる。
ますますヘン!という目で見られそうだ。
しかし、これが激ウマなのだそうだ。
そう聞いちゃあ、すっこんではいられない。
久しぶりに食の冒険者の血が騒ぐ。
フフフ・・・
感想は後日「食の考察」で。
食材そのものの旨さをダイレクトに味わうのなら、
あまり手を掛けずシンプルに味わうのが良い。
塩茹でももちろん頭にはあったが、
今日の私には、
焼く方がよりシンプルに思われた。
焼きたてのそら豆を先ずは一粒取り出し、
塩をちょいと付けて口にほうり込む。
塩茹でとはまた違う香りが香ばしい。
これは初夏の香りか、
植物が一斉に太陽に向かって伸びようとする力の結晶のようだ。
二粒めはちょっと奇をてらって柚子胡椒。
おお、これもなくはない。
だが答は冒頭の通り。
塩味が堪らなくビールを誘う。
そして焼くことによって、
いつものそら豆にはない潔いキレが堪らなく好ましい。
嗚呼、今夜も飲み過ぎてしまう・・・
「焼きそら豆」
◇ 味 ・・・★★★
◇話題性・・・★★★
食の考察では「ワケノシンノス」ほどではないが、
それでもかなりインパクトある食材だ。
この日、「安平」の大将は席を外していた。
代わりに「安平」のお上さんが寄ってきて唸った。
「凄く濃厚 !!!! 凄く濃厚 !!!! 凄く濃厚 !!!!」
それを聞いていたアルバイトのお兄さんが訝しげな表情。
気付いたお上さんがバイト君に何粒か差し出した。
「ほら、君も食べてみなさい。これ、珍しいよぉ!」
勧められるままに一粒頬張ったバイト君。
「何スカ~ッ、これ? うわっ、何スカッ、これ? おわ~ッ、何スカ、これ?」
噛み締めて慌てたのだ。
うん、わかるよ、君の反応。
そうだよな、
そんな感じだよな。
「うわ~ッ、何スカ、これ?」
よくわかるよ。
「スッポンの卵の醤油漬け」
◇ 味 ・・・★★
◇話題性・・・★★★★
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